アビームがわからない!?(2)風の強弱によって上り下りをする。

はじめに

前回は、アビームに関する基本的な「ポジションの確認」をお話ししました。

今回は、基本的なポジション設定が出来た上で、風を読みながらアビームで進めるためのお話しをさせていただきたいと思います。

 

風を見つける

風の通り道があるって知ってました??

意外と簡単にそれを、見つけることが出来ます。

ジブリ作品の「トトロ」を見たことありますか??

ネコバスが、田んぼを駆け抜けるシーンで、一般の人にはネコバスが見えません。

そのとき、ネコバスが走り抜けたところに風が発生してますよね!?

実は、現実世界にもネコバスが存在してるんです。

そうッ!!

風の通り道を探すのに、ネコバスを見つければいいんです!!

 

…って、信じないでくださいね。

本当は、ネコバスが通ったところって風が発生してるんですが、

注目は、稲がなびくところです!!

風が、吹いたところは、稲がなびいたり、木が揺れたりと結構簡単に見つけることが出来ます。

実は、海でもそういう現象が起きてるんです。

 

海面を見つめてください。

無風のときと、風のあるときとを比べてみてください。

無風のときは、海面が鏡のように反射してツルッとしてますよね??

 

逆に、風があるときは、海面が風によって波を作るのでザラザラして見えますよね??

違いがわかりますか??

さらに、これに見慣れてくるとどっちから風が来ているかがわかるようになってきます。

 

写真を用意してないので、イメージがつきにくいと思いますが、実際の海面を見て体感してください。

これは、ウインドサーフィンをやる上で、とても大事な技術になります。

 

風を読む

アビーム風の強弱01

絵が、昔のRPGみたいで大変申し訳ないのですが、

風が青い矢印の方向から吹いてきて、水色の部分が強風域、緑色の部分が弱風域、白が無風域としましょう。

赤矢印のように進むことを、「アビーム」と言います。

前回もアビームの説明はしましたね。

実際、風はこのように吹いているところと、吹いていないところとがあります。

 

そこで、吹いているところと、吹いていないところの見極めが重要になってきます。

先ほど説明した海面を見ることはとても重要です。

海面は風の強弱によって、波の山の高さだったり、ザラザラ具合が変わってきます。

日頃から、海面をよく観察する癖をつけていきましょう。

 

それともうひとつ!

身体で、感じることです。

セイルに、風が入っているときと、入っていないときとの差は、誰にでもわかると思います。

もしわからなければ、セイルが風をつかんでボードが進むか、進まないかだと思ってください。

そのタイミングを知ることです。

 

この2点

「海面の状況」

「身体で感じる風」

を自分の中で、経験して、一致させていってください。

そうすることで、風を読めるようになってきます。

 

風が読めるようになったら

ただただ決めた目標に向けてアビームで、走っていたのでは、弱風域で失速してしまう可能性があります。

そこで、

アビーム風の強弱02

ポイントごとに、上らせたり、下らせたりしながら進むことが、望ましいとされています。

まず、

スタートからA地点は、風が入っているので、少し上りの角度にして目標地点までの上り角度を稼いで余裕を持たせましょう。

A地点からB地点は、風が落ちるので、下りに角度を落としてスピードを維持させましょう。

B地点からC地点は、また風が入るところなので上りを稼ぎましょう。

C地点からD地点は、また風が落ちたので、下らせてスピードを維持しましょう。しかし、ここはすぐに強風域に入るので、風がしっかり読めているのであれば、無理に下らせずスピードを維持できるかと思います。

D地点からE地点は、風が読めてるのであれば、弱風域を避けていきたいですよね??なので、おもいっきり上り角度をとって、弱風域を避けていきましょう。さらに、ターンの準備もあるので、下り過ぎないようにあらかじめ上り角度を稼いどくと良いでしょう。

 

最後に

なんとなくわかっていただいたでしょうか??

もし、風が安定しているようなときには、ここまで意識する必要ないのですが、風の強弱のある日や地形の影響なんかを受けて、このように、不規則な風が吹くときがあります。

風とは、とても気分屋さんなので、気分を損ねさせないように日頃の行いを良くしていきましょう。

 

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

皆様のお役にたてれば、幸いです。

 

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